生産地によるコーヒーの味の違い
日々、さまざまなお客様とコーヒーについてお話ししていると、「産地によってこんなに味が違うんですね」と驚かれることがあります。
実は、コーヒーの味わいはその豆が育った土地の気候や標高、土壌、そして精製方法によって大きく変わってくるのです。
たとえば、エチオピア。
コーヒー発祥の地とも言われるこの国の豆は、華やかでフルーティ。ベリーや花のような香りが広がり、まるで紅茶のような軽やかさも感じられます。口に含んだ瞬間、その優雅な印象に魅了される方も多いです。
一方で、世界最大コーヒー生産国、中南米のブラジルは、落ち着きのある甘さとコクが特徴。チョコレートやナッツのような風味があり、酸味・苦味のバランスも心地よく、多くの方に親しまれています。どんなシーンにも寄り添う、穏やかな味わいです。
そしてインドネシア。
スマトラ島などで生産される豆は、深く重厚なボディ感と、どこかスパイシーでハーブのような個性が魅力。独自の精製方法「ウェットハル」によって生まれる独特の風味は、ゆっくりと味わいたくなるような余韻を残します。
当店では、それぞれの豆の個性が際立つよう、焙煎や抽出にも細やかな配慮をしております。
コーヒー一杯の中に広がる、世界の風景と物語を、ぜひご体験ください。
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