スペシャルティコーヒーって何? パペルブルグが選ぶ“特別な一杯”の基準
日々コーヒーをお淹れする中で「スペシャルティコーヒーって、普通のコーヒーと何が違うんですか?」というご質問をよくいただきます。
実はこの「スペシャルティコーヒー」という言葉、少し曖昧な印象を持たれる方も多いかもしれません。そこで今回は、パペルブルグが大切にしている“スペシャルティ”の基準と、私たちがその一杯に込めている想いについて、少しご紹介したいと思います。
スペシャルティ=“特別”ではなく、“明確な基準”のあるコーヒー
スペシャルティコーヒーとは、単に「おいしいコーヒー」という意味ではありません。世界のコーヒー業界では、カップの品質(香り・酸味・甘さ・後味など)を点数で評価し、80点以上を獲得した豆のみが「スペシャルティコーヒー」として認められます。
その評価には、生産地の管理体制や収穫・精製プロセスの丁寧さ、豆の欠点数(不良豆の数)なども含まれます。つまり、スペシャルティコーヒーとは、味だけでなく、豆が生まれてくるまでのすべての工程にこだわり抜いたコーヒーなのです。
▪️パペルブルグが大切にしている“選ぶ目”
パペルブルグでは、スペシャルティコーヒーの中でも、さらに「お客様にどんな体験を届けられるか」という視点で豆を選んでいます。
たとえば、
・カカオやチョコレートのような深みを持つ中南米産の深煎り
・ジャスミンやベリーのような香りが特徴的なエチオピアの浅煎り
•発酵感とトロピカルな甘みが魅力のアナエロビックナチュラル精製の豆など、それぞれの豆の個性が最大限に発揮される焙煎とレシピを探りながら、その一杯に最もふさわしい表現を考えています。
▪️“スペシャル”とは、体験のこと
私たちが考える“スペシャルティ”とは、品質の高さだけではありません。
その一杯が、お客様の時間を少しだけ豊かにしてくれるかどうか。それが、何よりも大切だと思っています。
お気に入りの本を開いたとき。
窓から射す光の中でひと息つくとき。
そんな日常のひとコマに、そっと寄り添うようなコーヒーをお届けしたい、それが私たちの願いです。
パペルブルグのカップには、豆の生産者、流通の人々、焙煎士、バリスタ、そしてお客様の、たくさんの想いが詰まっています。
もし、少しでもコーヒーの味に「何か違う」と感じていただけたなら、それが私たちにとっての“スペシャルティ”の証です。
ご来店の際は、ぜひその日のおすすめ豆についても気軽にお尋ねください。
季節や気分に寄り添うような、とっておきの一杯をご提案いたします。
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