春に飲みたいコーヒーって、どんな味だと思いますか？

寒さが和らぎ、花が咲きはじめる頃になると、私たちの味覚や嗜好も少しずつ変わっていきます。

コーヒーは、季節や気分に寄り添う飲みもの。特に春の陽気とコーヒーの相性には、ちょっと特別なものがあります。

 

本日は、春におすすめのコーヒーの種類や焙煎度、味の特徴をご紹介します。

 

 

▪️春に人気のコーヒーの特徴とは？

春になると、「軽やかな味わい」「香りが華やか」「口当たりがやさしい」といったコーヒーが人気になります。

・浅煎り〜中浅煎りのコーヒー：軽快で繊細な酸味が、春の空気とよく合います

 

・フローラルやフルーティな香り：果実感や花の香りが春の気分にマッチ

 

・果実味のあるナチュラルプロセス：イチゴや白桃のような甘酸っぱさが春の午後にぴったり

 

こうしたコーヒーは、温かいうちと冷めてからで香味が変化し、春のうつろいやすい気温とも相性がよいのです。

 

▪️焙煎士がすすめる「春におすすめのコーヒー豆」3選

1. エチオピア・ナチュラル（中浅煎り）

ベリーや赤い果実のような甘さと、ワインのような芳醇さ。

「春 コーヒー フルーティー」で探している方におすすめの一杯。

ナチュラルならではの複雑な香りは、春の高揚感にもぴったりです。

 

2. コロンビア・ウォッシュト（中浅煎り）

オレンジやリンゴのようなやさしい酸と、バランスの取れたボディ。

春の始まりを穏やかに迎えたい方に、安心感のある味わいを提供してくれます。

農園によっては、カカオやキャラメルのニュアンスも顔を出します。

 

3. ニカラグア・アナエロビック ナチュラル（中浅煎り）

軽い発酵香とベリーの甘酸っぱさ。

春に感じる「少しの刺激と新しさ」を味わいたい方へ。

近年注目されているアナエロビックプロセスの魅力が感じられる一杯です。

 

 

▪️春の気候とコーヒーの関係

春は、朝晩と日中の寒暖差がある季節。

その変化に合わせて、コーヒーの温度変化による味わいの移ろいが、より豊かに感じられます。

 

・朝の冷たい空気には、やや深めの中煎りでほっとひと息

 

・昼下がりのあたたかな日差しには、軽やかな浅煎りでリフレッシュ

 

・夕方、少し冷えた風を感じたら、コクのあるコーヒーで締めくくる

 

このように、一日の中でも飲みたいコーヒーが変わるのが、春ならではの楽しみでもあります。

春にぴったりなコーヒーで、季節を味わう

春の陽気と相性のいいコーヒーは、軽やかで香りが華やか、やさしい口あたりが特徴です。

浅煎りやナチュラルプロセスの豆を、時間をかけてゆっくり味わうのも、この季節ならではの楽しみ方。

コーヒーは季節を写す鏡のようなもの。

この春、自分の気分や時間に合った一杯を見つけにいらしてください。