知ってるようで知らない“コーヒー用語”をやさしく解説!
コーヒーの世界は“言葉”から楽しくなる。
カフェでメニューを見たとき、「シングルオリジン」「浅煎り」「スペシャルティ」など、聞き慣れない言葉に戸惑ったことはありませんか?
なんとなく雰囲気はわかっても、意味はよく知らない…。でも、ちょっとした用語の理解で、コーヒーはもっと楽しく、もっとおいしく感じられるんです。
今回は、初心者の方にもやさしくわかるように、“よく聞くけど実は曖昧なコーヒー用語”を丁寧に解説します。
1. シングルオリジンってなに?
意味:ひとつの農園、あるいは特定地域で収穫されたコーヒー豆のこと。
複数の豆を混ぜてつくられる「ブレンド」とは違い、シングルオリジンはその土地の個性や味わいをストレートに楽しめます。
「エチオピアの華やかさ」「グアテマラのまろやかさ」など、産地によって味がまったく異なるのが面白いところ。
🌱 たとえるなら「ひとつのワイン畑のぶどうだけで造ったワイン」のようなイメージ。
2. スペシャルティコーヒーって高級なこと?
意味:品質が非常に高く、風味が際立ったコーヒーのこと。
「スペシャルティ」はただ高級というわけではなく、味のバランスやクリーンさ(雑味のなさ)、香り、酸味など、いくつもの基準をクリアした豆のみに与えられる称号のようなもの。
専門家による評価(カッピング)で80点以上のスコアを獲得したものが該当します。
☕ おいしさをしっかりと“数値”で評価された、信頼できるコーヒーです。
3. 浅煎り・中煎り・深煎りってどう違う?
意味:コーヒー豆を焙煎(ロースト)する度合いによる分類。
•浅煎り(ライトロースト):酸味が強く、果実のような味わい。
•中煎り(ミディアムロースト):バランスのよい味わい。飲みやすさNo.1。
•深煎り(フルシティ〜フレンチ):苦味がしっかり。重厚感のある味わい。
🔥 例えるなら「トーストの焼き加減」。焼き色によって香りや味が大きく変わるイメージです。
4. フレーバーとフレーバーコーヒーは違うの?
意味:自然な風味(フレーバー)と、人工的な香りを加えたもの(フレーバーコーヒー)は別物。
コーヒーの「フレーバー」は、本来豆が持っている香りのこと。花のような香り、ベリーのような酸味…これらは焙煎や抽出によって自然に引き出されるものです。
一方「フレーバーコーヒー」は、バニラやナッツなどの香料をあとから添加したコーヒーを指します。
🍎「皮ごと丸かじりしたリンゴの香り」と「りんご味のガム」の違い。
前者はみずみずしくて奥行きのある自然な香り。後者はインパクトが強くてわかりやすいけれど、どこか“つくられた印象”があります。
5. クリーンカップってどういう意味?
意味:コーヒーの味わいに“雑味”や“にごり”がなく、透明感があること。
良質なコーヒーは、口に含んだときにスッと消えるような後味で、飲み終わったあとも口の中がスッキリします。この“雑味のなさ”を表現するのが「クリーンカップ」。
💧 水で例えるなら「澄んだ湧き水のような印象」です。
おわりに:用語がわかると、コーヒーがもっと身近に。
コーヒーは知れば知るほど楽しくなる世界。
難しそうに見える言葉の中にも、その豆が歩んできた物語や、作り手のこだわりが詰まっています。
もし次にカフェに行く機会があれば、ぜひ今回の言葉を思い出してみてください。
「このコーヒー、浅煎りですか?すごく香りがフルーティですね!」
なんて声をかけてみたら、きっとバリスタも嬉しくなって、いろんな豆の話を教えてくれるかもしれません